水害や土砂災害など地表に見えることの原因は土の中にあることに着目し、全国各地で環境改善を行っている土中環境というとりくみがあります。単なる反対運動ではなく、目の前の現象を改善しながら土地のあるべき姿を提言していく、現代に合っていて素晴らしい活動だと思っています!なので、私が施設運営をしている喜如嘉翔学校で、その経験を積んできた人たちといっしょに敷地内で少しずつ作業を行っています。
植物の地中の根は人間にとっての血液と同じだから、圧力をかけて地面を固めるとその先の根が死んでしまい植物が弱ってしまう。その連鎖で土がどんどん固くなってしまい土が水分を吸わなくなり、大雨が降ったときに水が地表を上滑りし過分に流れることから土砂の流出につながる、というお話を聞きながら、木が倒壊している現場を歩いたり実際に土に穴を掘ってみたりしながら観察し、その対策としての造作を行う活動です。
↑「やんばる穴掘りクラブ」のすぐるくんのわかりやすい解説に引き込まれます。↑
先日、初の試みとして、地域貢献型体験プログラムとして造作を行いました。今回は喜如嘉翔学校で「ご神木」として大切にしたいと思っているサキシマスオウの木を元気にする活動。大木ではありますが、木肌がどことなく元気がありません。
ふかふかな腐葉土を想像しますが掘ってみると土が固くて乾いています。
そこに深く穴を掘って木の枝や炭を入れ、発酵を促し根が張りやすい環境を作っていきます。
この穴を掘る作業が、はまります!みんな夢中になって掘っています。
周辺の木の枝や落ち葉、国頭村の「炭焼き村」から調達してきた炭を穴や周辺に施します。
※炭焼き村は、世紀末SHINKAの投稿【木炭の新しい風】に登場しています!
土中環境をやっていると、たいていカニやらうなぎやら、生き物がどこからともなく現れてあいさつしてくれます。ありがとね~って言ってるようです。もともと自然を壊してるのこちらなんですが。
今回はうちの社名でもあるキノボリトカゲが登場してくれました!良き!
サキシマスオウの周辺からは砂やらコンクリやら、不思議なものがたくさん出てきました。かつては砂場か何かの置き場だったのでしょうか。コンクリを割りながらぐんぐん成長したようです。
このコンクリは取り除くのではなく、割って周囲になじませるのだそうです。コンクリにもミネラル分後化があるのだとか!これはまた次の段階で。
自然の摂理を学びながらその土地の環境改善をする活動、「楽しかった!」と大好評でした。
今後、体験プログラムとして喜如嘉翔学校で実施していく予定ですので、気になる方はインスタをフォローしてくださいね!
喜如嘉翔学校インスタ → https://www.instagram.com/kijoka_sho/